弾いている最中に手がバッテンになるんですよね。なかなか挑戦し甲斐があります。
でね、私の前回の課題曲なんですが
音楽之友社の楽譜によると、手の交差が半端ないんです。範囲が2オクターブから3オクターブまでに広がります。本当にそのように弾こうとしたらサーカスみたいにおもしろくなっちゃう…
謎すぎてビックリなのですが、解説を読んで納得しました!
二段鍵盤?!
あ、そういうこと?そうだとしても難易度が高いですけどね。
一段鍵盤で指示通りに右手左手を使用して演奏すると3オクターブ半の音域に広がって手を交差させることになる。
晩年になって肥え過ぎたスカルラッティ自身かバルバラ王妃にとっても、一段鍵盤ではおそらく演奏不可能であったであろうと言われている場所である。
肥え過ぎちゃっていたから、二段鍵盤の曲に違いないと…?
ご飯が美味しすぎたのかな、きっと
そこでカークパトリック以外の諸版の原典版では左右の手を場所により彼の指示とは反対にとりかえて演奏してもよいように、あえて運指法などを一切記入せず、奏者の判断にまかせている。
あーよかった。私、この曲を練習したとき別版の楽譜で弾きました。
これ以外の曲では、左右の手の指示はできるだけ忠実に守ったほうが面白い。
確かに、交差しながら音が飛ぶのは弾くのも見るのも楽しいですね。
スカルラッティはソナタを練習曲集として出版する際、序言として有名な言葉を残したそうです。
要約すると「この曲集の中に深刻な楽想を期待するよりも、むしろチェンバロ演奏の練習に役立たせるための邪心のない技術的な工夫をして下さい。私は皆さんを楽しませることができると信じています。」
そんなことを言いながら、練習曲の域を超えた芸術的な曲をたくさん残したスカルラッティって、
天才ですね…惚れますやん
ますます好きになりました。
来週の課題曲もスカルラッティにしよ〜〜
(以上、引用部分は全てスカルラッティ ソナタ集1 原典版 中山靖子編より)
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